ちむどんどん

アメリカでの生活していて、時々、知らず知らずのうちに自分がこちらの習慣になれてきていることに気づかされます。

例えば、朝食のシリアル。
以前は「ドッグフードみたい」と言って食べなかったシリアルが、今では冷蔵庫の上に勢揃い。
おまけに、信じられないくらい甘いアメリカのケーキを食べれるようになったのも怖い。

極めつけは、「電話ガチャン」ができるようになってしまいまったことです。
迷惑なセールスの電話を相手がまだ話している途中で、　「興味ありません」と言ってあっさりガチャンと切ってしまうのです。

日本でこんな冷たい対応をしたことが無い私。
迷惑な電話だろうが、相手を傷つけないように丁寧に断っていたものです。
しかし、非常にYES/NOがはっきりしているアメリカではこちらも強気でないと負けてしまう。
嫌なものは嫌だとちゃんと言わないと、どんどんつけ込んでくるパワーが凄いのです。
アメリカに来たばかりの頃、いつまでもセールスマンの話を聞いている私にあきれて、夫が電話の応対の仕方を教えてくれました。
でも、初めて「電話ガチャン」をした時にはちょっと心が痛かった...。

今では、「＊＊＊会社の者ですが、今ですね、特価で...」ガチャン！と平気で切れちゃいます。
(2000年３月）